【ビジネス感覚①】現地人コンサルタント①
A社が、X国への進出を検討し現地調査を始めたところ、現地で噂を聞きつけた日本語堪能な現地人コンサルタントが売り込んできました。「自分に任せておけば大丈夫」と、有名日本企業との関係・実績を堂々と話す姿を信用し、素晴らしい縁を得たと思い込み、必要な手続きを依頼しました。現地拠点設立に関連する資料が送られてきたので、報酬を支払いましたが、実際には設立されておらず、以降、彼とは連絡が取れなくなってしまいました。
対策として
日本語堪能なコンサルタントの全てが詐欺行為を働くわけではなく、実際に優秀なコンサルタントは存在します。但し悪意を持つ者が多いことも現実です。性善説は日本の美徳ですが、海外では通用しません。ウェブサイトの確認や先んじて現地に進出している企業、現地に詳しい金融機関、JETROなどの支援機関に確認すること、相見積りも取得することもお勧めします。またベトナムの商慣習上、コンサル契約は着手金を要することが多いのですが、着手金割合を少なくし、サービス完了時に支払う部分が多くなるよう交渉することも場合により必要と考えます。